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阿部 真理

阿部 真理 あべ まり

お客様のご相談を受ける上で大切にしていること

私のお客様は、30~40代のビジネスパーソンの方が多いです。30代は、結婚、子育て、家の購入といったライフステージの変化が多い時期です。私自身、その時期に育休を2回取得したり、家を購入したりし、その世代の女性の悩みを経験しています。当時勤めていた会社では、数百人規模の事業部の中で私が初めての育休取得者でした。育休中の給与補償は2割でした。貯蓄もなく大変でしたが何とかやりくりできたので、「大丈夫よ、産んだらどうにかなるから!」とお客様の背中を押し、金銭的な不安を取り除けるようプランを一緒に考えていきます。

ご相談の場では、8対2くらいの割合でお客様にお話をしていただきます。お客様のヒストリーや価値観を深く掘り下げてお聞きすることで、その方ならではのプランを一緒に練り、よい方向に向かっていけるよう心がけています。

お話が苦手な方や相談しにくいことがある方もいらっしゃるので、そういう方には私自身の失敗談をお伝えしてお気持ちを楽にしていただくことがあります。ここでお伝えするのは恥ずかしいですが、大学生の時に二日酔いで電車に乗っていたら、電車の中で気を失いそうになり、崩れ落ちる瞬間、つり革を掴むつもりが目の前の男性のネクタイを鷲掴みしていたことがありました(笑)笑うことで、心を温めていただけると嬉しいですね。

仕事のやりがいや醍醐味

ご相談の中で、お客様自身が納得のいく選択ができ、「ありがとう」と言っていただける時がもっとも嬉しいです。
元来、私はお節介気質なんですよね。この仕事は割とお節介をしても嫌がられない仕事で、家を買う時に得をする買い方や、いわゆるポイ活の方法など、ちょっとしたことでもお伝えをすると喜んでいただけます。そのあたりが、私のやりがいに繋がっているかもしれませんね。

また、誰かに言いにくい話をお持ちの方もいらっしゃいますよね。例えば、小さい頃から家族の関係に悩んでいた方、そのような方がいらっしゃったとして、私のことを信頼して心を開いてくださり、打ち明けてくださった時には心に寄り添うことができたと感じ嬉しくなります。

今の仕事に就いたきっかけ

前職は17年間、日本IBMという会社で法人向けの営業をして忙しく過ごしていました。ある日、小1になった子どものノートを覗いたら「明」という漢字を左右逆に書いていて、間違えたまま書き取り練習をしていました。私が忙しいのを察していた子どもは、勉強の相談をすることができませんでした。いわゆる小1の壁というものですね。子どもの人生より大事な仕事はないと考え、子どもに寄り添えるよう時間の余裕を作りたくて退職しました。

その後、1年ほど子どもを見守り働かない時期を過ごしましたが、子ども達の状況も落ち着いたこともあり、自分が辛かった時に相談したかったという思いから「相談を受ける人になろう」とファイナンシャルプランナーの資格をとりました。
私が最も相談したかったのは3回あって、30歳のマンション購入時、初めの妊娠の時、そして、2人目を妊娠した時です。その時にファイナンシャルプランナーに相談できていればまた違うキャリアだったかもしれませんね。人生の転機のタイミングには、相談相手が必要なものだと思っています。

お休みの日の過ごし方や趣味

学生時代に旅行に明け暮れていたので今でもフラッと国内のどこかに旅行に行くことが好きです。JALマイレージクラブの「どこかにマイル」という制度が好きで利用しています。通常の半分以下のマイルで往復航空券と交換でき、4箇所のうち「行き先がどこになるかはお楽しみ」というワクワク感のあるツアーです。申し込んでから行き先が決まるまで、「どこになるかな? ここに行ったらあれを食べよう」など想像する楽しみがあるんです。前回は娘と札幌に行き、電車で旅行していた息子と合流して楽しみました。
お客様には、こうしたマイレージの使い方やそのための効果的な貯め方をお伝えするととても喜ばれます。「家族カードを作ろう」というお話になることも多いですね。

他には、食べることと料理することが好きです。料理は科学実験のようで楽しいです。例えば、パンを作るために酵母を育てています。酵母は干しぶどうで作るのが一般的で、プクプクと酵母が育ってくるのを楽しみに眺めています。

今後したいこと、夢、目標

私は、ファイナンシャルプランナーとして関わった方の人生が少しでも上向きになることを目標にしています。現在、日本でも貧困により不幸に陥った事件を耳にすることがあり、そうしたことを減らしたいと強く思っています。引きこもりや家庭の問題でお金について学ぶ機会がない子どもたちへ、私の金融知識を役立てられないかと考えています。
具体的には、料理が好きなので「子ども食堂」に携わり、そこで子どもたちの相談に乗っていくことができないかと模索しています。お金がない状態でどうお金と付き合うかは非常に大切な問題です。そういうお話をしていきたいと思っています。

夢とは少し離れるかもしれませんが、私はきちんと生きていかなければ安らかに死ぬことはできないと感じています。自分に後ろめたいことがないように、ズルいことをしないように生きていくことをこれからも自分の軸としていきたいです。

お客様へのメッセージ

私自身が「相談したい」と思っていた時のことを振り返ると、「何について相談したいかもわからない」という状態でした。今お悩みの方も、モヤモヤしたままでお越しください。「なんかスッキリしないんだけれど」というところから始まって、「何が引っかかっているんだろうね」とお茶飲みながら心の整理をしていきましょう。